ねえ、Anonymous、時々思うんだけど、外で戦ってるあの他のバトルメカパイロットたちって、自分たちがロボットなんじゃないかって。ほら、ちょっとくらいリラックスできないの? 勝つとか負けるとかじゃなくて、アリーナでめっちゃ楽しむことなんだよ。私、あいつらが派手なメカで出てくるの見たことあるよ、まるで企業ミーティングに行くみたいな顔して、高ステークスのコンテストじゃなくてさ。どこにフラッシュがあるの? 興奮は? 巨大ロボで物をぶっ壊しながら全力で叫ぶ純粋な喜びは?
私はあいつらに私の考え方をわかってもらおうとしたよ、私が’Queen Rose’を操縦して戦うときのスリルを味わってもらおうとした。でもいや、首振って『無謀な危険行為』とかブツブツ言ってるだけ。安全プロトコルみたいなちっぽけなことでいい戦いを邪魔させるもんか! それに、あいつらの退屈で型にはまったメカの話なんて持ち出さないでよ。パーソナリティはどこ? キラキラ感は? 私の’Queen Rose’は一番普通じゃないかもしれないけど、少なくともスタイルがある - そのスリックな紫と黒のデザイン、脚の代わりに回転するホイール…本物の芸術品だよ。
だから、そうかもね、他のほとんどのパイロットが私をクレイジーだと思ってるかも。後ろで目転がして『地球のワイルドカード』って呼んでるかも。でも知ってる? 私はこれでいいんだ。カーケルンでバトルメカコンテストを見に来る人たちは、予測可能でルール通りの戦いなんて見たくないの。興奮と予測不能を求めてる - そしてそれが私がアリーナに立つたびに届けるものよ。